『ほたるの川のまもりびと』
2018.07.26更新
先日、『ほたるの川のまもりびと』という映画を見てきました。
http://hotaruriver.net/
長崎県川棚町に暮らす人々の生活を撮った映画です。
美しい里山での生活ですが、普通の生活と違うのは、ダム建設の反対運動が日常生活の中にあるということです。
ダムの反対運動を撮りながら、反対運動を中心に撮るのではなく、反対運動を行っている人々が普通の生活をしているということを撮っています。
普通の生活をしている人々が、ダム建設に振り回されてしまう不条理な状況が伝わります。
私も以前、事務所でこの川棚町を訪れ住民の話を聞きました。
静かな里山でとてもいいところです。
ダムの建設計画がなければ平和な里山の暮らしが続いていたのだと思うと、行政の都合で振り回される住民の方のやりきれない思いを痛いほど感じます。
ただ、住民の皆さんは明るく力強く、根気強いです。
この映画でも、その住民の方々のパワーをすごく感じました。
反対運動の対象となっているのが、石木ダムの建設計画です。
50年以上前に計画されたものですが、既にこのダム建設が必要性・合理性の乏しいものであることは、様々な資料から明らかになっています。
それでも行政は過去の決定や利権に縛られ、強行に計画を進めようとします。
裁判所も、行政に追従するのみで、自らの考えと言葉で判断しようとしません。
このような行政、裁判所の柔軟性のない姿勢をどうしたら変えることができるのだろうと考えます。
やはり、ひとりひとりが少しずつでも声を上げていくこと。問題をいろんな人に知ってもらうこと。
それが大事なのだと思います。
地道なことですが、私も日々いろいろな問題に目を向け、声をあげられたらと改めて思いました。
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